2025-12-22 07:30
社会
国連最高裁判所、ミャンマー虐殺事件の審問を1月に開催

ミャンマーが否定する大量殺人の真偽が問われる
国際司法裁判所(ICJ)は12月19日に声明で、ミャンマーによるイスラム系少数民族『ロヒンギャ』に対するジェノサイド(大量虐殺)事件を1月12日から29日にかけて審理することを明らかにした。イスラム教徒が多数を占める西アフリカの国ガンビアが1月12日から15日にかけて、自国の主張の概要を説明する予定だ。
ガンビアはイスラム諸国の政治的・経済的・社会的連帯と協力を強化することを目的に設立された『イスラム協力機構(OIC)』の支援を受け、2019年にミャンマーがロヒンギャに対するジェノサイドを犯したとして国際司法裁判所に提訴している。
ミャンマーはジェノサイドを否定しており、1月16日から20日にかけて自らの立場を表明するという。また異例の措置として、世界裁判所としても知られるICJは、証人尋問に3日間を割り当てた。
なお、この審問は一般および報道関係者には非公開となる。
これまでの経緯
2019年にガンビアが国連最高裁判所に提訴したこの訴訟は、ミャンマー当局が2017年に同国軍と仏教徒民兵によるロヒンギャへの残虐な弾圧で国連ジェノサイド条約に違反したと非難。74万2,000人以上のロヒンギャ族が流血から逃れた一方、目撃者らは殺人、強姦、村の焼き払いなどを報告。その結果、国家間の紛争を裁定するICJは2020年、ミャンマーに対してジェノサイドを防ぐため「可能な限りのあらゆる措置を講じる」よう命じた。
この裁判は、10年以上ぶりにICJがジェノサイド事件を審理することになるため、ガザ戦争をめぐるイスラエルに対する南アフリカの訴訟に影響を与える可能性がある。
(画像はPRESSTVより)
外部リンク
UN’s top court to hold Myanmar genocide hearings in January
https://www.aljazeera.com/
UN’s top court to hold Myanmar genocide hearings in January
https://www.presstv.ir/
World Court to hear Myanmar genocide case in January
https://www.reuters.com/
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