2026-01-22 11:00
政治
ASEANがミャンマー選挙を承認せず 地域圏で初の明確な不認定表明

11か国体制で「認証せず」との立場
東南アジア諸国連合(ASEAN)は、2025年末から進行中のミャンマー総選挙について、公式に承認しない方針を示した。これはマレーシアのモハマド・ハサン外相が1月20日に自国議会で表明したもので、ASEANが選挙監視団の派遣を辞退し、結果の「認証」も行わないと明言。この表明はASEANとして初めての選挙結果への明確な不承認宣言となる。
今回の総選挙は、2021年の軍部クーデター後初の実施であり、12月28日から3段階で実施されているが、包括的かつ自由な参加が欠けているとの見方が根強い。ASEANは2025年10月の首脳会議で、ミャンマーの招請に基づく監視要請を拒否した経緯があるが、加盟国の中には独自に代表を送った国もあるという。
ハサン外相は
「我々(ASEAN)は監視員を派遣していないため、選挙結果を承認することはできない」(nprより)
と述べ、選挙の信頼性に疑問を投げかけた。加盟各国は自由で包括的な選挙が条件との立場を共有しており、現状の3段階投票方式や特定候補者の制限といった条件が、これに合致していないと判断された。こうした方針は、ミャンマー軍政に対し平和計画の実施や包括的対話の促進を促すメッセージとしても受け止められている。
ASEAN内の意見対立と地域安定への影響
ASEAN内では加盟国間の立場にばらつきも見られるという。いくつかの国は独自に選挙監視を行っており、ASEAN全体としての統一見解に至るまで内部で議論が続く可能性もある。また、モハマド外相は首脳会議で、「ASEANが自由・包括的な選挙を重視する」方針を改めて強調。これにより、軍事政権側との関係調整や地域の安定に向けた取り組みが一層複雑化するとの見方もある。
ミャンマー総選挙は3段階に分かれて実施され、最終的な結果は1月末に発表される見込みだが、ASEANの不承認表明は今後の外交と安全政策に影を落とすことになろう。
(画像はThe Nationより)
外部リンク
Malaysia: ASEAN will not recognise Myanmar election results
https://www.nationthailand.com/
ASEAN won't endorse election in military-ruled Myanmar, Malaysia says
https://www.npr.org/
ASEAN will not certify Myanmar election or send observers, Malaysia says
https://www.japantimes.co.jp/
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