2025-09-20 16:00
政治
ミャンマー軍事政権、121選挙区での投票を中止

自由かつ公正な選挙の実施に適さないと判断
ミャンマー軍事政権が任命した連邦選挙管理委員会(UEC)は、総選挙の第一段階となる12月28日の121選挙区での投票を声明で公式に中止した。中止されたのは上院56選挙区、下院9選挙区、および管区・州議会56選挙区だ。
UECの声明では選挙中止の具体的な理由は示されていないが、
「これらの選挙区は自由かつ公正な選挙の実施に適さないと判断された」(cnaより)
と記されていたという。しかし、これらの地域の多くでは軍の行政・治安機構が崩壊し、そのほとんどは民族武装組織(EAO)とその同盟抵抗勢力の支配下にある。
なお、ミャンマーの上院と下院には合計440の選挙区があり、中止された65の選挙区は全体の約15%を占める。
選挙は和解への道になるのか
ミャンマーでは2021年のクーデターで軍が権力を掌握し、民主化運動の指導者であるアウンサンスーチー氏が投獄されて以来、内戦が続いている。ミャンマー軍事政権は、12月28日から段階的に開始される予定の選挙を和解への道として宣伝。
しかし、監視団は今回の選挙が軍政の継続を正当化するための策略だと非難しており、追放された多くの議員らが投票をボイコットし、武装反対派グループが支配する飛び地で投票を阻止する見通しとなっている。
(画像はThe Irrawaddyより)
外部リンク
Myanmar Junta Rules Out Voting in 121 Constituencies in First Phase of Election
https://www.irrawaddy.com/
Myanmar says no voting in 121 constituencies in upcoming general election
https://www.thestar.com.my/
Myanmar junta says no voting in dozens of constituencies
https://www.channelnewsasia.com/
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