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2024-12-05 19:00

社会

ICC検察官、ミャンマー国軍最高司令官の逮捕状請求

ICC
人道に対する罪に関与
個人の国際犯罪を裁く国際刑事裁判所(International Criminal Court:ICC)の検察官は11月27日、ミャンマー軍の最高司令官で大統領代行のミン・アウン・フライン上級大将に対し、ロヒンギャ族を標的とした人道に対する罪に関与したとして逮捕状を請求した。

ICCのカリム・カーン検察官は声明で、
「私の事務所は、ミャンマー国軍最高司令官であるミン・アウン・フライン上級大将兼大統領代行が、ミャンマーおよび一部はバングラデシュで行われたロヒンギャの追放と迫害という人道に対する罪に対して刑事責任を負っていると信じるに足る十分な根拠があると結論づけた」(プレスリリースより)
と述べている。

同検察官によると、これらの犯罪は2017年8月25日から2017年12月31日の間に、ミャンマー軍、国家警察、国境警備隊、およびロヒンギャ以外の民間人によって行われたという。

多種多様な証拠
今回の逮捕状の請求は、ミャンマーのラカイン州で2016年と2017年に少数派イスラム教徒ロヒンギャ族を標的とした一連の暴力事件に対するICCの包括的な調査を受けて行われた。

逮捕状の請求は、多数の内部証人を含む証人の証言、文書証拠、認証された科学、写真、ビデオ資料など、多数の情報源からの多種多様な証拠に基づいているという。

今後はICCの裁判官が、この請求が逮捕令状の発行に必要な基準を満たしているかどうかを判断することになる。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

国際刑事裁判所(ICC)
https://www.icc-cpi.int/

国際刑事裁判所(ICC)のプレスリリース
https://www.icc-cpi.int/news/

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