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2024-11-28 09:30

社会

ミャンマーの反政府勢力、中国の圧力を受け協議に同意

中国
経済的利益を求める中国
ミャンマー・シャン州に拠点を置く反政府勢力のタアン民族解放軍(TNLA)は11月25日に声明を発表し、同国軍事政権との協議に応じる準備があることを明かし、中国の敵対行為終結に向けた努力を認めた。

TNLAは進行中の衝突と軍事政権による致命的な空爆の中で、民間人が広く苦しんでいることを強調し、
「好ましい条件が整うまで協力する」(The Irrawaddyより)
と述べている。

中国はエネルギーパイプラインや鉱業プロジェクトなど、隣国ミャンマーに広範な経済的利益を有しており、2021年の軍事クーデター以来、ミャンマーを取り巻く暴力的な混乱の終結を切望しているという。

アナリストは、今回の動きはミャンマー軍事政権の敵に戦闘終結を求める中国の圧力が実を結んでいることを示す最新の兆候だと指摘した。

ミャンマーで影響力を持つ中国
中国はこれまでにも停戦の仲介を行ったが、軍事政権が停戦に違反して空爆と砲撃を続け、TNLAが作戦1027の第1段階で奪取した地域で数百人の民間人を殺害したため戦闘が再開。

民族軍は過去1年間でシャン州北部とマンダレー管区の12の町を占領した。

8月、衝突がミャンマー第2の都市マンダレーを脅かす中、中国はTNLAに対し、
「直ちに戦闘を停止しなければ報いを受ける」(The Irrawaddyより)
と警告。

中国は当然のことながら、TNLA支配地域への国境検問所を閉鎖し、食料、医薬品、燃料の供給を遮断し始めた。

今回のTNLAの声明は、10月にミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)が同様の声明を出した後に出された。中国の圧力を受け、MNDAAは新たな攻撃の開始を延期することを約束。民間の国民統一政府とは政治的にも軍事的にも協力しないことをと誓約したという。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

Myanmar rebel army ready for dialogue with junta, with China's help
https://www.reuters.com/

Myanmar insurgent group agrees to talks after Chinese pressure
https://www.rfa.org/

TNLA Announces Readiness for Peace Talks With Myanmar Junta
https://www.irrawaddy.com/

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