2024-09-21 14:30
社会
ミャンマーにおける人的資本の崩壊が迫っている:UNDP
緊急の介入がなければ恒久的な劣化のリスク
世界の開発とそれに対する援助のために活動する国連開発計画(UNDP)は9月19日、『Shaky Foundations: The Looming Collapse of Human Capital in Myanmar(不安定な基盤:ミャンマーにおける人的資本の崩壊が迫っている)』という報告書を発表し、ミャンマーの紛争と、その結果として生じた社会経済危機により、同国の人的資本が急速に悪化していることを明らかにした。ミャンマーでは、貧困の蔓延、生活の悪化、コストの上昇により、家族は医療、教育、栄養などの基本的なサービスへの支出を削減せざるを得なくなったという。
UNDPは、緊急の介入がなければ、ミャンマーは人的資本の恒久的な劣化のリスクにさらされることになると警告している。
深刻な影響を受けてる分野で調査
この報告書では、ミャンマーの人的資本が深刻な影響を受けている3つの重要な分野、つまり医療、教育、清潔な水や衛生設備などの基本的な公共サービスへのアクセスの欠如について調査している。データでは、紛争の影響を受けた地域で中退率が急上昇し、約25%の子どもが学校に通っていないという憂慮すべき傾向を浮き彫りにした。
また、医療分野では、特にチン州などの緊急医療へのアクセスが困難な地域では、医療ニーズが満たされていないという。
さらに、熟練労働者の大量流出により国の生産能力が枯渇し、危機の長期的な影響が状況を悪化させている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連開発計画(UNDP)
https://www.undp.org/
国連開発計画(UNDP)のプレスリリース
https://www.undp.org/asia-pacific/
Shaky Foundations: The Looming Collapse of Human Capital in Myanmar
https://www.undp.org/pdf
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