ミャンマーニュース

ミャンマーの事実上のリーダーである国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将は、大統領代行を務めるミンスエ氏が健康問題で治療を受けているとの国営メディアの報道を受けて、自らを大統領代行に任命した。

国営MRTVテレビの報道によると、国防と安全保障問題の責任はミンスエ大統領代行からミン・アウン・フライン上級大将に移ったという。

ミンスエ大統領代行の健康面に関して国営のグローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー紙は、と伝えて、両目の手術も受けたことも明らかにした。

報道によると、同氏は食事を含む通常の生活が送れないという。

2021年2月の軍事クーデターでアウンサンスーチー氏を含む民間指導者が投獄され、軍事政権はミンスエ氏を大統領代行に任命。

大統領代行として同氏は実質的には名目上の大統領代行だったが、軍事政権が発布した法令に署名し、軍に正当性を与えたといえるだろう。

軍事政権は権力を掌握してから2年以内に選挙を実施すると約束していたが、期限は繰り返し延期されている。

現在の非常事態宣言と軍政は7月31日に期限を迎えるため、これらの延長を決定する国家行政評議会と会の長を務めるミン・アウン・フライン上級大将は大統領権限を掌握する必要があったと見られる。なぜなら、期間延長には大統領代行の承認が必要だからだ。

一方、武装抵抗勢力が国の大部分で勢力を伸ばし軍事政権に圧力が加わる中、ミン・アウン・フライン上級大将は権力を握って以来最大の難題に直面している。

（画像はCNNより）

外部リンク

Myanmar's figurehead president suffering severe health problems, adding to uncertainty
https://www.reuters.com/

Myanmar junta leader assumes presidential powers as president takes ‘sick leave,’ state media reports
https://edition.cnn.com/

Junta chief Min Aung Hlaing becomes Myanmar’s acting president
https://www.rfa.org/