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2024-05-27 10:00

社会

ミャンマー・ラカイン州の危機拡大を警告:OHCHR

ロヒンギャ危機拡大
最も深刻な疑惑は殺害と放火
人権活動に主要な責任を持つ国連人権高等弁務官は5月24日、ミャンマーのラカイン州で新たな暴力行為を停止するよう呼び掛けた。ラカイン州では、少数派イスラム教徒ロヒンギャコミュニティに対する斬首や家屋の取り壊しなどの攻撃が報告され、危機拡大を警告している。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、推定4万5,000人のロヒンギャが保護を求めてバングラデシュ国境近くのナフ川沿いの地域に避難しているという。

ミャンマー軍と民族武装組織アラカン軍の間で激しい戦闘が激化し、ここ数日ブティダウン郡とマウンドー郡で数万人が避難した。

OHCHRのリズ・スロッセル報道官は、
「最も深刻な疑惑のいくつかは、ロヒンギャ民間人の殺害とその財産の放火に関するものだ」(プレスリリースより)
と述べている。

OHCHRは、証言、衛星画像、オンラインビデオを引用し、ブティダウンの大部分が焼失したことを明らかにした。

アラカン軍とミャンマー軍によるロヒンギャへの攻撃
OHCHRが入手した情報によると、放火はアラカン軍が完全に町を制圧し、ミャンマー軍が撤退した5月17日に始まったという。

OHCHRは、ブティダウン焼き討ちに至るまでの数週間に、アラカン軍とミャンマー軍の両方によるロヒンギャに対する新たな攻撃を記録したという。

OHCHRミャンマーチームリーダーのジェームス・ロデハーバー氏は、
「もちろん、これらの多くは軍による空爆や無人航空機やドローンによるその他の攻撃の結果によるものだ」(プレスリリースより)
と指摘。

また、武器を持たずに逃げる村人たちを銃撃したという報告もあるといい、少なくとも4件の斬首事件と複数の強制失踪、さらにいくつかの村や家の放火を確認しているという。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF/Nyan Zay Htet


外部リンク

国連のプレスリリース
https://news.un.org/

国連の記者会見メモ
https://www.ohchr.org/

OHCHR
https://www.ohchr.org/

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