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2024-05-26 11:00

社会

ミャンマー・ラカイン州での暴力行為で国際社会に呼びかけ:OHCHR

OHCHR
世界は再び危機にひんしている絶望的な人々を無視
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は5月24日、ミャンマー西部ラカイン州での新たな暴力について、国際社会が対応しなければ、何千人もの罪のない命が失われるだろうと緊急の国際行動を呼びかけた。

国連特別報告者のトム・アンドリュース氏は、憎しみに基づく不自然な災害がリアルタイムで展開する中、世界は再び危機にひんしている絶望的な人々を無視しているとの見解を示した上で、
「軍が課したインターネット閉鎖により、ラカイン州北部から情報を得ることが困難になっている一方で、殺人、強制失踪、大規模な放火に関する憂慮すべき信頼できる報告が出てきている」(プレスリリースより)
と述べている。

OHCHRによると、衛星画像から町の大部分が焼き払われていることが明らかになり、数万人のロヒンギャが避難しているとの報告もあるという。

人命を守るためにあらゆる手段を
ラカイン州では、ミャンマー軍をはじめ、反軍事政権のアラカン軍、アラカン・ロヒンギャ救世軍などのロヒンギャ・グループを含む複数の武装勢力が活動しているが、アンドリュース氏はすべての当事者に対して国際人道法を遵守し、罪のない民間人の命を守るためにあらゆる手段を講じるよう呼びかけている。

また、緊急人道援助を提供する仕組みを直ちに確立し、すべての関係者がラカイン州への強力な援助支援をしなければならないことに言及。

さらに、民族的緊張をあおるプロパガンダからロヒンギャ青年の強制徴用に至るまで、軍事政権がラカイン州の有害な状況を助長する上で役割を果たしているのは明らかだと非難している。

(画像はOHCHRより)


外部リンク

OHCHR
https://www.ohchr.org/

OHCHRのプレスリリース
https://www.ohchr.org/
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