ミャンマーニュース

インド政府は1月2日、同国とミャンマーの国境近くに住む人々がビザなしで互いの領土に入ることができる自由移動制度（FMR）を間もなく廃止すると発表した。

インドのミゾラム州、マニプル州、ナガランド州、アルナーチャル・プラデーシュ州を通る全長1,643kmにわたるミャンマーとの国境では現在FMRの下、インド国民またはミャンマー国民で、国境の両側16km以内の地域に居住するすべての山岳民族は1年間有効の国境パスで国境を越えることができ、1回の訪問につき最大2週間滞在できるという。

FMRが廃止されれば、ビザなしでの往来は不可能となる。

なお、FMRは東アジアとの関係を強化することを目的としたインドの「アクト・イースト政策」の一環として2018年に開始された。

FMRの廃止とともに、インド政府はミャンマーとの国境に先進的なスマートフェンシングシステムを導入する予定で、今後4年半以内に完成するという。

FMRの廃止とフェンス設置は、FMRを悪用して反政府勢力がインド側を攻撃してミャンマーに逃亡するのを阻止するだけでなく、不法移民の流入を止め、麻薬や金の密輸ネットワークを麻痺させることを目的としている。

2021年2月にミャンマーで起きた軍事クーデター後、ミャンマーの部族住民がインド、特にマニプル州とミゾラム州に流入。その多くが違法行為、特に麻薬密輸に従事したとされている。

（画像はJURISTより）

外部リンク

India government to scrap Free Movement Regime between Myanmar and conflict-ridden northeast: local reports
https://www.jurist.org/

Indian govt plans to end Free Movement Regime along international border with Myanmar
https://www.wionews.com/

India to scrap Free Movement Regime on India-Myanmar border: Report ‘Border fencing to be completed in next 4.5 years’
https://www.thesangaiexpress.com/