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2023-12-30 08:30

社会

中国、自国民にミャンマー国境地域からの避難を指示

中国
安全保障上のリスクを理由に
在ミャンマー中国大使館は12月28日、安全保障上のリスクが高まっているとして、自国民に国境沿いのミャンマー北部コーカン地方のラウカイ地域からできるだけ早く退去するよう指示した。

同地域では10月末以降、ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)、アラカン軍(AA)、タアン民族解放軍(TNLA)という3つの民族反政府勢力からなる「三兄弟同盟」が「1027作戦」と呼ばれる攻撃を国軍に対して仕掛けており、戦闘が激化している。

ラウカイ地域は、ギャンブル、国境を越えた人身売買、売春、オンライン詐欺で悪名が高く、多くの中国人が国境を越えて同地域で働いているという。

民族武装勢力と親密な関係の中国
中国政府は今月、ミャンマー国軍と三兄弟同盟との協議を仲介し、「一時停戦」で合意に達したと発表した。しかしシャン州の一部では衝突が続いており、TNLAはここ数日でさらに2つの町を占領したと主張している。

アナリストらによると、中国政府はミャンマー北部の少数民族武装勢力との関係を維持しており、その一部は中国と民族的・文化的に緊密な関係を共有しており、支配地域内で中国の通貨や電話網を使用しているという。

中国政府は主要な武器供給国でもあり軍事政権の同盟国でもあるが、軍事政権が中国国民をターゲットにしていると中国政府が主張するミャンマーのオンライン詐欺施設の取り締まりに失敗したことを巡り、ここ数カ月両者の関係は緊張している。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

China urges nationals to leave north Myanmar region amid unrest
https://www.reuters.com/

China Asks Citizens to Leave Myanmar Border District, Citing Security
https://www.voanews.com/

China asks citizens to evacuate Myanmar border area over security risks
https://www.aljazeera.com/

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