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2023-12-23 12:00

社会

国際人権団体、「戦争犯罪」を巡りミャンマー軍への捜査を要請

戦争犯罪
聞き取り、写真、ビデオ、衛星画像などを分析
国連との協議資格を有する国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(AI)は12月21日、ミャンマー国軍が少数民族反政府勢力との戦いで民間人を無差別攻撃し、禁止されているクラスター弾を使用した可能性が高いとして、「戦争犯罪」容疑で捜査を要請した。

AIは声明で、
「2021年のクーデター以来最大規模の武力抵抗運動の勃発を阻止しようと苦戦するミャンマー軍が、民間人を不法に殺害、恣意的に拘束し、窃盗を行っている」(プレスリリースより)
と主張している。

また、12月初めのシャン州での空爆でクラスター弾が使われた可能性が高いとして文書化し、証拠として引用した。

さらに、民間人10人への聞き取り、写真、ビデオ、衛星画像などの分析結果から、民間人に対する無差別攻撃の可能性を示している。

国際社会から忘れ去られたミャンマー
AIの危機対応プログラムディレクターのマット・ウェルズ氏は、ミャンマー国軍には民間人に壊滅的な結果をもたらす無差別攻撃の歴史があることに言及した上で、
「クーデターからほぼ3年が経ち、この問題が国際的な議題からはほとんど外れてしまったにもかかわらず、ミャンマー全土の民間人の苦しみは和らぐ兆しがない」(プレスリリースより)
と述べた。

ミャンマーで民主的に選ばれたアウンサンスーチー氏が率いる政権を打倒したクーデター以来、国軍は統治に反対する数百万人に対して「残忍な全国的弾圧」を実施。

しかし、ミャンマー軍事政権は10月下旬以降、中国と国境を接するシャン州と西部ラカイン州の軍事拠点に対する反政府勢力の組織的な攻撃という、クーデター以来最大の課題に直面している。

(画像はプレスリリースより)
(C)STR/AFP via Getty Images


外部リンク

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/en/

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/en/news/

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