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2023-10-26 14:00

政治

国連特別報告者、ミャンマーを包む「残虐行為の猛火」について報告

国連
一部の地域での空爆は300パーセント以上増加
ミャンマーの人権状況に関する国連特別報告者のトム・アンドリュース(Tom Andrews)氏はニューヨークで開催された国連総会第3委員会で、ミャンマーを包む「残虐行為の猛火」について報告した。

米国に基盤を持つ国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によると、2021年のクーデターで政権を掌握して以来、軍が4,000人以上の民間人を殺害したという。

また、反軍事政権軍や民族武装勢力が支配する地域の学校、病院、避難民キャンプなどの村落を不法に攻撃。一部の地域での空爆は、過去1年間で300パーセント以上増加した。

治安部隊は拘留中の民間人を処刑したり、ときには大量虐殺も行ったりしている。アンドリュース氏によると、超法規的殺害の被害者の遺体にはレイプや性暴力の痕跡が見られることもあるという。

制裁措置に反対する中国とロシア
HRWは残虐行為を続ける軍の上層部が、これらの行為に対する責任を問われたことがないと指摘。

さらに、国連安全保障理事会は緊急に武器禁輸と軍の収入に的を絞った制裁を課すべきだと主張した上で、ミャンマーを国際刑事裁判所に付託すべきだと明言している。

一方、中国とロシアはこうした措置に反対している。航空燃料を対象とした制限など、ミャンマー軍と資金の流れに的を絞った制裁をすでに課している各国政府は、それらの制裁をより効果的なものにするために、より適切に連携すべきだろう。

(画像はプレスリリースより)
(C)2023 STR/AFP via Getty Images


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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