2023-02-10 11:00
政治
ミャンマーとロシア、新たな原子力開発に関する協定に調印

国の社会経済的発展を促進する協力
ミャンマー軍事政権とロシアの国営原子力会社であるロスアトム(Rosatom)は、平和目的での原子力エネルギーの使用における協力に関する政府間協定に調印した。この協定の下で、両国は小型モジュラー原子炉の建設と運転のための労働力の訓練を含む、多くの分野での原子力技術の使用について協力することになる。
ミャンマー国営メディアの『グローバル・ニュー・ライト(Global New Light)』によると、同国の事実上のトップである国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将とロスアトムのアレクセイ・リハチョフ代表は2月6日、ミャンマー最大の都市ヤンゴンに新しく開設された原子力技術情報センターの開所式で調印を行ったいう。
同上級大将は調印式で、
「この協定は小規模原子力発電所だけでなく、多くの分野での原子力技術の応用に関する協力であり、国の社会経済的発展を促進するだろう」(world nuclear newsより)
と述べている。ミャンマー軍が核兵器開発を望む可能性も
ミャンマーは2015年に調印されたロスアトムとの間の予備的合意に基づいて原子炉を建設し、運転することを望んでいる。 両国は2022年7月にモスクワで、原子力エネルギー、訓練、および原子力に対する国民の理解促進に関する覚書に調印した。この開発は、ミャンマー軍が核兵器の開発を望んでいるという懸念に火をつける可能性が高い。
ロシアはミャンマーとの友好関係を維持しているが、ミャンマー軍事政権は2021年2月、選挙で選ばれたアウンサンスーチー氏が率いる文民政権を暴力的に追放。さらに何千人もの民間人を殺害している。
米国やその他の国は、ミャンマー軍事政権に対して政治的および経済的制裁を課しているが、ロシアはミャンマー軍に民間人に対して使用されることもある戦闘機を含む武器を供給し続けている。
(画像はworld nuclear newsより)
外部リンク
Myanmar, Russia sign pact on developing nuclear power
https://apnews.com/
Myanmar signs new nuclear energy agreement with Russia
https://world-nuclear-news.org/
Russia and Myanmar partner to develop small nuclear plants
https://www.power-technology.com/
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