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2023-03-05 02:00

政治

ミャンマー軍事政権、中国企業と風力エネルギー契約を締結

風力発電
ミャンマー初の風力発電プロジェクト
ミャンマーの軍事政権が管理する電力省 (MOEP) は3月1日、中国企業2社と地元企業1社とがミャンマー初の風力発電プロジェクトを開発するための覚書 (MoA) に署名したことを明らかにした。

報道によると、中国の企業は香港のAsia Ecoenergy Development Limitedと、Yunnan Machinery and Equipment Import and Export Co Ltdの2社で、ミャンマー企業はPrimus Advanced Technologies Limitedだという。

同日にミャンマーの首都ネピドーで開催された調印式で、中国のChen Hai大使は、
「ミャンマーは発電に必要な風力、太陽光、水、天然ガスの資源が豊富である」(新華社より)
と述べた上で、
「電力協力は両国に利益をもたらすだろう」(新華社より)
とつけ加えている。

なお、風力発電所はミャンマー西部のラカイン州に建設され、完成後に360メガワットを発電できるようになるという。

透明性に欠ける中国支援のプロジェクト
このプロジェクトは中国が推進する「一帯一路」構想の下で実施され、ミャンマーと中国の促進と経済回廊の重要な部分であるという。

中国はラカイン州チャウピュー郡区の別の電力プロジェクトでも支援しており、こちらの発電所は昨年10月に稼働を開始してるが、このプロジェクトもミャンマーと中国の経済回廊の一部である。

ラカイン州チャウピューに本拠を置くArr Mhan環境保全組織の創設者で、ラカイン州への中国の投資を監視しているKo Khin Oo氏は、
「この郡区と経済特区にはすでに発電所があり、全国送電網から電力を受け取っているため、風力発電プロジェクトはチャウピューに電力を供給しないだろう」(The Irrawaddyより)
と見解を示した。

同氏はまた、中国が支援するすべてのプロジェクトは透明性に欠け、地域社会を無視していることを明らかにしている。

ミャンマーでは電力不足が続いて断続的な停電が一部で発生しており、2030年までに「電化」という東南アジアの国がかかげる目標を達成するためにも、発電プロジェクトは重要だという。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

Myanmar Regime Signs Wind Energy Deal With Chinese Companies
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar, China sign agreement on wind power projects
https://english.news.cn/

Myanmar's first wind power project cooperation signed, new step under BRI
https://www.globaltimes.cn/

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