• TOP
  • >
  • 社会
  • >
  • ロヒンギャ難民女性に縫製スキルトレーニング:ファーストリテイリング
2022-11-11 10:00

社会

ロヒンギャ難民女性に縫製スキルトレーニング:ファーストリテイリング

ファーストリテイリング
2025年までに1,000人へトレーニング
カジュアル衣料品の「ユニクロ」などを傘下に持つ株式会社ファーストリテイリング(以下「ファーストリテイリング」)は11月9日、ミャンマーとの国境に位置するバングラデシュのコックスバザールにある世界最大規模の難民キャンプで、ロヒンギャ難民の女性に縫製スキルのトレーニングを実施することを発表した。

これはファーストリテイリングと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が連携して行う難民の自立支援プロジェクトで、ファーストリテイリングの生産パートナーの協力を得て、繰り返し使える生理用布ナプキンなどの縫製技術を伝授する。

ファーストリテイリングによると、同プロジェクトに参加するのは難民キャンプにたどり着くまでに夫を亡くすなど一人で家計を支えなければならないロヒンギャ女性で、2025年までに1,000人のトレーニング修了を目指すという。

また、トレーニングを受けたロヒンギャ女性を中心に縫製コミュニティーが形成されることで、女性が直面する困難の軽減が期待される。

15年以上にわたるUNHCRとのパートナーシップ
2010年代にミャンマーでロヒンギャへの迫害が始まり、2017年には「ロヒンギャ危機」と称される民族浄化がミャンマー国軍により行われた。

ロヒンギャ危機から5年が経過した今、いまだに94万人以上のロヒンギャがミャンマーへ帰還できずにバングラデシュの難民キャンプでの生活を強いられている。

ファーストリテイリングはサステナビリティ(持続可能性)活動の一環として難民支援を行っており、2006年からUNHCRと連携。すでにUNHCRとは15年以上にわたるパートナーシップ関係にあり、包括的な難民支援を行ってきたという。

ファーストリテイリングの柳井代表取締役会長兼社長は、
「今回発表するバングラデシュにおける自立支援プロジェクトを通して、より多くの難民の日常生活の質の向上、経済的な自立や各地域で安定した暮らしを手に入れるための一助になることを目指します」(プレスリリースより)
と述べ、民間企業や個人の力を集結させて平和な社会を目指す考えを明らかにした。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

株式会社ファーストリテイリング
https://www.fastretailing.com/

株式会社ファーストリテイリングのプレスリリース
https://www.fastretailing.com/jp/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook