2022-10-29 19:30
政治
ASEAN外相、ミャンマー危機について特別会議を開催

停滞する和平プロセス
ASEAN外相は10月27日、11月のASEAN首脳会議に先立ち、ミャンマーの政治危機を解決するためにインドネシアで特別外相会議を開催した。ミャンマーでは2021年2月に起きたクーデター以降、混乱が続いており、軍事政権による民間人への暴力が横行。ここ数週間で暴力がエスカレートし、数十人が殺害されている。
ミャンマーの事実上のリーダーである国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将は2021年4月に開催されたASEAN首脳会議に出席し、暴力の停止や対立するグループ間の対話の開始などを含む5項目に合意。
しかし、ミャンマーは合意した和平計画について何もしていないばかりか、状況は悪化の一途をたどっている。
なお、ミャンマーはインドネシアでの会議に非政治代表者を派遣するよう求められていたが、軍事政権は同意しなかった。
“具体的、実践的、期限付き”のコンセンサス実施を強化
会議後の記者会見でインドネシアのルトノ・マルスディ外相は、「会談中に一部のASEAN加盟国が、5項目のコンセンサスに関する進展の欠如に対する懸念、失望、不満を表明した」(Kyodo Newsより)
と述べた。その一方で、“具体的、実践的、期限付き”の行動を通じて、主に軍事政権の政敵と民間の抗議者に対する暴力を終わらせることに言及した、いわゆる5項目のコンセンサスの実施をさらに強化する必要性を強調している。
ASEANは加盟国の主権問題に干渉しないという長年の方針を持っているが、一部の国はミャンマー軍事政権に対してより大胆に行動するよう求めているという。
(画像はFRANCE 24より)
外部リンク
ASEAN ministers in talks over Myanmar crisis
https://www.afr.com/
ASEAN agrees to seek consensus in making any Myanmar-linked decisions
https://english.kyodonews.net/
ASEAN ministers say 'even more determined' to solve Myanmar crisis
https://www.france24.com/
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