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2022-07-18 01:00

経済

ミャンマー軍事政権、ロシア国営企業と原子力エネルギー分野で覚書

ロスアトム
ミャンマーのトップも同席
ミャンマー国家行政評議会議長であり国軍の最高司令官でもあるミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)暫定首相がロシアを訪問していた7月11日、ロシアの国営原子力企業であるのロスアトム(Rosatom)のアレクセイ・リハチョフ(Alexey Likhachev)社長と会い、原子力エネルギー分野での協力に関する覚書に署名した。

覚書の署名は、ロスアトムのリハチョフ社長とミャンマーのミョー・テイン・チョー(Myo Thein Kyaw)科学技術大臣によって行われ、ミン・アウン・フライン暫定首相も同席している。

ミャンマー軍事政権によると、会談では原子力技術分野で両国の人々に有益な協力、原子力の平和的利用による科学研究、製薬、農業、畜産、産業、食品の分野での協力が取り上げられたという。

2015年に予備的合意に署名
ミャンマーとロシアは2015年6月、原子力の平和的利用に協力するための予備的合意に署名。これは2007年5月にミャンマーに核研究センターを建設するという合意に続いたもので、濃縮度20%のウラン235で動作する軽水炉、活性化分析研究所、医療用同位体製造研究所、核廃棄物処理および埋設施設などで構成されている。

ウラン235は核分裂の連鎖反応がおこり、大量のエネルギーが一気に解放されると核兵器になるという。

ミャンマーでは2019年に化石燃料と水力からエネルギーを生産し、両国はすでに原子力の分野で協力している。

なお、ミャンマーは国際原子力機関(IAEA)の創設メンバーだったが、現在は核エネルギーを有しておらず、2016年にIAEAと国別プログラムの枠組みに署名し、同年に原子力安全条約にも参加。1992年以来、核不拡散条約(NPT)に署名している。

(画像はworld nuclear newsより)


外部リンク

Myanmar signs MOUs with Rosatom on nuclear co-operation
https://www.neimagazine.com/

Russia's Rosatom and Myanmar sign nuclear energy MoUs
https://world-nuclear-news.org/

Myanmar and Russia Ink Pact on Nuclear Energy Cooperation
https://www.bloomberg.com/

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