2022-07-14 03:00
政治
米国務長官、ミャンマーへ責任を課すよう中国とASEANに要請
民主化の回復を求め続けることが重要
米国のアントニー・ブリンケン国務長官は7月10日、訪問先のタイ・バンコクで記者会見し、ミャンマーの民政復帰に向けて軍事政権に圧力をかけるよう中国とASEAN(東南アジア諸国連合)に要請した。ブリンケン米国務長官は記者会見で、ミャンマー国軍による政権乗っ取りから約18ヶ月経過する今でも、同国内で弾圧が続いていることを“残念”と表現した上で、ミャンマーの隣国が弾圧を終わらせるために圧力をかけてこなかったことに失望を示している。
同国務長官はさらに、ASEANのメンバーに対してミャンマー政府が「5つの合意」による和平合意の責任を負わせるよう呼びかけた上で、
「ASEANのすべてのメンバーは、政権にその責任を負わせ、暴力の即時停止、政治的囚人の釈放、ビルマ(ミャンマー)の民主的な道の回復を要求し続ける必要がある」(PBS NEWS HOURより)
とつけ加えた。昨年4月、ASEANのメンバーとミャンマーの軍事政権のトップであるミン・アウン・ライン暫定首相は、すべての当事者間の暴力の即時停止と対話を含む合意に署名。しかし、それについては前向きな動きはない。
ミャンマーの民主化は中国の義務であり利益に
ブリンケン米国務長官はまた、「ビルマ(ミャンマー)が元の道に戻るのを注視するのは中国の義務であり、中国の利益になる」(euronews.より)
と述べ、中国に対してもミャンマーに責任を負わせる「義務」があることに言及した。一方、同米国務長官は米国の軍事政権に対する制裁戦略は実を結ばなかったことを認めたが、依然としてミャンマーの問題に焦点を当てていると約束している。
なお、中国の王毅外相は7月3日にミャンマーを訪問し、軍事政権の指導者らに敵対者との会談を呼びかけている。
(画像はcnaより)
外部リンク
Blinken vows pressure on Myanmar junta on visit to Thailand
https://www.channelnewsasia.com/
Blinken says Southeast Asian nations have ‘obligation’ to hold Myanmar accountable
https://www.pbs.org/
Blinken calls on China, ASEAN countries to hold Myanmar accountable
https://www.euronews.com/
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