2022-08-06 11:00
社会
ミャンマーで拘束された日本人ジャーナリスト、入管法違反と扇動罪で訴追

長期拘束の恐れ
7月30日にミャンマー最大の都市であるヤンゴンで反クーデター抗議に関連して日本人のドキュメンタリー映像作家である久保田徹氏が拘束された事件で、同氏が入管法違反と扇動罪で訴追されたことが8月4日に明らかとなった。軍事情報局のTatmadaw True News Information Teamは声明で、
「久保田は扇動、具体的には恐怖を引き起こしたり、虚偽のニュースを広めたり、公務員を扇動したりした罪で起訴された」(KOAM NEWS NOW.COMより)
と述べている。また、久保田氏は7月1日にタイからミャンマーへ観光ビザで入国し、デモ前日に抗議の様子を撮影するために抗議の参加者に連絡をしたうえで、10~15人の抗議者の写真とビデオを撮影したとして、入国管理法違反でも訴追されたという。
入管法違反と扇動罪で訴追された久保田氏は裁判にかけられることになり、拘束が長期化する可能性がある。
ジャーナリストをターゲットにした法律
扇動罪で有罪となると最長3年の刑が科せられるといい、ミャンマーで投獄されたジャーナリストのほとんどが同じ法律505(a)の下で起訴されている。AFPの国際危機グループのリチャード・ホージー氏は、
「日本人ジャーナリストに対するこの訴追は、国内または外国のジャーナリストにかかわらず、政権が客観的な報道を抑制し続けることを決意したことを示している」(ALJAZEERAより)
と述べた。なお、日本政府と在ミャンマー日本大使館は久保田氏の早期釈放を要求しているが、今後の見通しは不透明だ。
(画像はALJAZEERAより)
外部リンク
Japanese journalist held in Myanmar facing charges
https://www.bangkokpost.com/
Myanmar charges Japanese journalist with spreading fake news
https://www.koamnewsnow.com/
Myanmar charges Japanese journalist with dissent against army
https://www.aljazeera.com/
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