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2022-08-11 11:00

社会

ミャンマーで続く人道に対する組織的な犯罪:国連報告書

国連
女性と子どもが標的に
国連は8月9日に報告書を発表し、ミャンマーで人道に対する罪が組織的に犯され続け、進行中の紛争が女性と子どもに深刻な影響を与えていることを明らかにした。

ミャンマー独立調査メカニズム(IIMM)によって現在までに収集された証拠は、レイプやその他の性的暴力を含む性犯罪やジェンダーに基づく犯罪、および子どもに対する犯罪が、治安部隊や武装グループのメンバーによって犯されてきたことを示しているという。

IIMMの責任者であるニコラス・コウムジアン(Nicholas Koumjian)氏は、
「女性と子どもに対する犯罪は最も重大な国際犯罪の1つだが、歴史的に過小報告され、十分に調査されていない」(プレスリリースより)
と、その重要性を述べている。

同氏のチームは的を絞ったアウトリーチと調査を確実に行うための専門知識を備えており、ミャンマーで起きている犯罪を最終的に起訴するつもりだという。

大量の証拠を収集
IIMMは2018年に稼働して以来、3年間でほぼ200の情報源から300万件を超える情報を収集。これらの証拠にはインタビューの記録、文書、ビデオ、写真、地理空間画像、ソーシャルメディアの資料が含まれ、ミャンマーの子どもたちが拷問を受け、徴兵され、恣意的に拘束されていることを明らかにしている。

IIMMによると、2021年2月に起きた軍事クーデター以降、民間人に対する広範かつ組織的な攻撃がミャンマーで行われていることを示す十分な兆候があり、潜在的な犯罪も拡大しているという。

これらの犯罪には7月に軍事政権により処刑された4人も含まれ、コウムジアン氏は、
「これらの犯罪の加害者は、免責されずに行動し続けることができないことを知る必要がある。我々は証拠を集めて保存しているので、いつの日か彼らは責任を問われるだろう」(プレスリリースより)
と述べている。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR/Christophe Archambault


外部リンク

国連
https://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/

IIMM
https://iimm.un.org/

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