2022-05-07 14:00
経済
国際NGO、ミャンマー国軍支援のロシア企業に制裁を
ミャンマー国軍を激しく擁護するロシア
ミャンマーの人権と民主主義の回復を目指す非政府組織(NGO)であるビルマキャンペーンUK(Burma Campaign UK:BCUK)は5月4日、ミャンマー国軍に武器を供給するロシア企業への制裁を要請した。BCUKによると、ロシアがミャンマー国軍にとって最大の武器供給国であり、昨年の軍事クーデター以来、ロシアはミャンマーの軍事代表団を受け入れたり、貿易および経済代表団を組織したりしているという。
また、国連安全保障理事会ではミャンマー国軍を激しく擁護している。
BCUKのアンナ・ロバーツ(Anna Roberts)氏は、
「ロシアが“国際社会はミャンマーの内政に干渉してはならない”といっているにもかかわらず、ロシアはこれまでのどの西側諸国よりも干渉している」(プレスリリースより)
との見解を示した。プーチン大統領も国際法違反に加担
BCUKは、ロシアが販売した装備を使用しているため、ミャンマー国軍が犯した国際法違反にプーチン大統領も加担していると主張。さらに、それらの武器の代金を支払うためにミャンマーの人々から盗んだお金をロシアが受け取っていると指摘している。ロバーツ氏は、
「ウクライナを爆撃する同じロシアのジェット機がミャンマー国軍に売却され、民間人を爆撃するために使用された」(プレスリリースより)
と述べた上で、「ウクライナへの侵略でロシア企業が制裁を受けたように、ミャンマー国軍への武器供給に関与するロシア企業も制裁に直面すべきだ」(プレスリリースより)
とつけ加えた。なお、BCUKは1991年に設立された世界をリードするキャンペーン組織の1つで、政治犯の解放や政府が秘密にしようとしている人権侵害の暴露などを行い、国際社会がミャンマー危機を無視しないように活動をしている。
(画像はビルマキャンペーンUKより)
外部リンク
ビルマキャンペーンUK
https://burmacampaign.org.uk/
ビルマキャンペーンUKのプレスリリース
https://burmacampaign.org.uk/
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