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2022-05-05 16:00

経済

ENEOSがミャンマーのガスプロジェクトから撤退

ENEOS
社会問題の解決を含めたミャンマーの現状を考慮
石油や天然ガス等の資源の開発を手懸ける日本の最大手企業であるENEOSホールディングス株式会社(以下「ENEOS」)の傘下、JX石油開発株式会社(以下「JX石油開発」)は5月2日、ミャンマーのイエタグン(Yetagun)ガス田プロジェクトから撤退する意向を表明した。

ENEOSによると、2003年からプロジェクトを運営しているマレーシア国営のペトロナス(PETRONAS)の子会社であるペトロナス・チャリガリ社(PETRONAS Carigali Sdn Bhd)とその他の合弁パートナーに撤退の意向を通知し、撤退プロセスを開始したという。

JX石油開発は2021年2月に起きた軍事クーデターによるミャンマーの状況に懸念を示すとともに、
「同国における社会課題への対応を含めた現下の情勢、およびイエタグンガス田の評価に基づく事業性などを検討・協議した結果、事業撤退の決定に至ったものです」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「同国の憂慮すべき事態が一日も早く解決されることを願っております」(プレスリリースより)
とつけ加えている。

なお、本撤退はミャンマー政府の承認等を受けた後になるという。

ミャンマーから撤退する世界の大手企業
イエタグンガス田プロジェクトはペトロナス・チャリガリ社の他、JX石油開発や国営のミャンマー石油ガス企業、PTTEPなどが含まれていたが、JX石油開発が撤退を発表した前の週にペトロナスとPTTEPはプロジェクトからの撤退を発表している。

2022年3月には、フランスのエネルギー多国籍企業であるトタルエナジーズ(TotalEnergies)とアメリカのシェブロン(Chevron Corporation)が、ミャンマーのヤダナガス田からの撤退を発表した。

軍事クーデター後、ミャンマー国軍の最大かつ唯一の収入源である石油および天然ガス収入に的を絞った制裁措置がとられている。

(画像はENEOSホールディングス株式会社より)


外部リンク

ENEOSホールディングス株式会社
https://www.hd.eneos.co.jp/

ENEOSホールディングス株式会社のプレスリリース
https://www.hd.eneos.co.jp/newsrelease/

JX石油開発株式会社のプレスリリース
https://www.nex.jx-group.co.jp/

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