2022-06-13 08:00
社会
国連、死刑執行を決定したミャンマー軍事政権を非難
人々に恐怖を植え付けるための卑劣な試み
ミャンマーの人権状況を担当する国連のトーマス・アンドリュース特別報告者とモリス・ティドボール・ビンズ特別報告者は6月10日、ミャンマー国軍がアウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の議員であるPhyo Zeyar Thaw氏や民主主義活動家であるKyaw Min Yu氏を含む4人の死刑執行を決定したことを非難した。両特別報告者は、死刑執行が30年以上も実施されていないミャンマーで、再び処刑が始まる可能性があると危惧しているという。
また、
「これらの死刑判決は、非合法な軍事政権の非合法な裁判所によって言い渡されたものであり、ミャンマーの人々に恐怖を植え付けるための卑劣な試みだ」(プレスリリースより)
と述べている。専門家によると、ミャンマー国軍は2021年2月に権力を掌握して以来、少なくとも114人に死刑を宣告したという。
人権の合法的な行使に死刑は適用できない
軍事政権は、Phyo Zeyar Thaw氏とKyaw Min Yu氏が“テロ行為”に関与したとして死刑を宣告した。両氏は国軍によるクーデターに反発し、国民とともに反軍事政権の活動をしていたが、軍事政権はそれを“テロ行為”としている。
しかし、国連の特別報告者は、
「死刑がまだ廃止されていなくとも、いかなる状況において意見や表現、集会、結社の自由など、人権の合法的な行使に対する制裁として死刑を適用することはできない」(プレスリリースより)
と述べ、国際社会がミャンマー軍事政権に圧力をかけなければならないことを訴えた。(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/
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