2022-06-09 18:00
社会
ミャンマー軍事政権、死刑執行を決定

国際社会の批判に反発
ミャンマー軍事政権は6月初め、アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の議員であるPhyo Zeyar Thaw氏や民主主義活動家であるKyaw Min Yu氏を含む4人の死刑執行をすることを明らかにした。この決定に対して国連、米国、フランスなどの国際社会が「ミャンマーの軍事政権を非合法な軍事政権」とした上で、強く非難する声明を発表。
それに対してミャンマー軍事政権の外務省も声明を発表し、
「無責任で無謀な声明や発言に対して、同省は最も強い言葉で抗議し、反対している」(REUTERSより)
と述べた上で、「米国、フランス、国連の発言は“テロを扇動”しており、当局に対する暴力的な攻撃を無視している」(REUTERSより)
と付け加えた。また、ミャンマーが「独立した主権国家として」「州憲法によって与えられたすべての権力と権威を執行するすべての権利を持っている」ことを主張している。
なお、死刑執行日は明らかにされていない。
1988年以来の死刑執行へ
死刑執行が確定したPhyo Zeyar Thaw氏とKyaw Min Yu氏は、1月にテロ行為への関与の疑いで死刑判決を受けた。彼らはクーデター以来、反軍事政権の活動をしていたが、軍事法廷は“罪のない民間人に対する本格的なテロ攻撃を組織化する首謀者”であることが証明されたとして死刑を宣言している。
また、死刑執行が確定した他の2人は、殺人罪で死刑判決を受けたという。
ミャンマーには死刑制度が存在するが、1988年以来、死刑は執行されていない。
(画像はRadio Free Asiaより)
外部リンク
Myanmar calls foreign outrage over activists' death sentence 'reckless and interfering'
https://www.reuters.com/
Myanmar’s junta vows to proceed with high-profile executions
https://www.rfa.org/
Myanmar military junta defends decision to resume death penalty
https://www.laprensalatina.com/
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