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2022-05-28 15:00

社会

UNHCR、ロヒンギャ難民とホストコミュニティへの二重の支援を要請

UNHCR
世界はロヒンギャ危機を忘れてはならない
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は5月25日、ロヒンギャ難民とバングラデシュの地元のホストコミュニティに対する持続的かつ予測可能な支援を要請し、状況が許せば自発的にミャンマーに戻るという難民の希望を維持する必要性を強調した。

この日はグランディ国連難民高等弁務官が5日間のバングラデシュへの訪問最終日で、訪問中にバングラデシュのトップやロヒンギャ難民、UNHCRの支援者、人道支援関係者らに会ったという。

グランディ国連難民高等弁務官はミャンマーとの国境に近いバングラデシュのコックスバザールとバサンチャー島の難民キャンプを訪れた後、
「世界はロヒンギャ難民とそのホストが過去5年間に直面してきた危機を覚えておく必要がある。難民の生活は、国際社会が彼らの世話をする際にどのように対応するかにかかっている」(プレスリリースより)
と述べている。

継続的な国際的支援が不可欠
バングラデシュには約100万人のロヒンギャ難民がおり、そのほとんどは2017年にミャンマーから逃避し、他の難民は何年も前からバングラデシュで生活しているという。

グランディ国連難民高等弁務官は、
「100万人近くの難民を支援してきたバングラデシュは、UNHCRの優先パートナーであり続けているが、命を救う支援を提供して希望を築くには、継続的な国際的支援が不可欠だ」(プレスリリースより)
と述べている。

同国連難民高等弁務官は、解決策はミャンマー国内にあると指摘。

UNHCR、国連難民庁、UNDPは、ミャンマーとの三者合意の下でラカイン州のコミュニティプロジェクトに引き続き取り組んでいるが、イニシアチブを拡大する必要があり、公正で安全かつ持続可能な自発的利益の条件を作り出すために、より多くの支援が必要との見解を示した。

安全で尊厳を持って生活できることが重要
グランディ国連難民高等弁務官は、ロヒンギャ難民がバングラデシュで安全で尊厳を持って生活できること、さらに子どもたちが難民キャンプで行われているミャンマーのカリキュラムから学べることが重要だと指摘。

また、
「コックスバザールとバサンチャーでのスキル開発と生計活動は、難民が平和なコミュニティを構築し、安全な環境を促進し、持続可能な帰還を支援できるようにする上で非常に重要だ」(プレスリリースより)
と述べている。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR/Kamrul Hasan


外部リンク

UNHCR
https://www.unhcr.org/

UNHCRのプレスリリース
https://www.unhcr.org/news/

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