2019-08-04 19:00
社会
ミャンマーのジャーナリスト、アジアのノーベル賞「マグサイサイ賞」獲得

新興指導者部門で選出
ヤンゴンに本拠地を置く調査報道サイト「ミャンマー・ナウ(Myanmar Now)」の編集長であるKo Swe Win氏は8月2日、アジアのノーベル賞とも呼ばれる「ラモン・マグサイサイ賞(Ramon Magsaysay Award)」に輝いた。ラモン・マグサイサイ賞には6つの部門があり、Ko Swe Win氏は新興指導者 (Emergent Leadership)部門で選出されたという。
各部門の受賞者を選出するラモン・マグサイサイ賞財団はKo Swe Win氏の受賞に対し、
「社会的に責任のある強力で独立したマスコミを構築するためには、厳格な法律、激しさを増す不寛容な社会、抑圧、迫害と闘わなければならない」(mizzimaより)
と述べ、同氏の努力を評価した。Ko Swe Win氏は現在41歳だが、青年期には軍事政権に対する学生の抗議行動に参加したため、7年間刑務所で過ごし、拷問と飢餓に耐えたという。
なお、Ko Swe Win氏と調査報道サイト「ミャンマー・ナウ」は人権侵害に関する詳細な調査報告が有名で、超国家主義僧侶の批判や国軍幹部の財産暴露なども積極的に行っている。
ラモン・マグサイサイ賞とは
ラモン・マグサイサイ賞とは、1957年3月に当時のフィリピン大統領ラモン・マグサイサイ氏が航空機事故で死去したのを受け、同年4月に米国のロックフェラー兄弟財団の出資で発足。フィリピン政府がこれに協力し、マグサイサイ氏の不朽の功績を称え、賞の創設にあたり非営利組織「ラモン・マグサイサイ賞財団」を設立した。
第1回は1958年で、現在までにアジア全域から200以上の個人や団体が受賞している。
(画像はThe Irrawaddyより)
外部リンク
Myanmar Now Editor-in-Chief Awarded Asia’s Highest Honor
https://www.irrawaddy.com/
Myanmar journalist Swe Win one of the winners of the Ramon Magsaysay Award
http://www.mizzima.com/
Ramon Magsaysay awards 2019- Asia’s Noble prize; Journalist Ravish Kumar among winners
http://www.apnlive.com/
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