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2019-07-12 18:30

社会

密航船のロヒンギャ63人を拘束:ミャンマー警察

密航船
マレーシアの人身売買業者が関与
ミャンマー情報省によると、同国の国境警備警察は7月9日、ラカイン州でイスラム系少数民族ロヒンギャ63人と密航船の乗組員4人を拘束したという。また、乗組員は拳銃1丁と弾丸99発を所持していた。

国境警備警察は通報に従ってMyinlut村の海岸近くを捜索し、座礁して水でいっぱいの船を発見した。

その後、警察はGyintaw村近くのテントで、乗組員とロヒンギャ63人を発見したという。

警察の尋問中、2012年からマレーシアで石工として働いていたラカイン州シットウェ郡区出身のミャンマー人男性が、現地のイスラム教徒をマレーシアに密入国させることでマレーシアの人身売買業者と合意に達した後に帰国したことが判明した。

人身売買業者はまた、仲介役のミャンマー人男性に3,000マレーシアリンギット(約7万8,000円)を支払ったという。

ロヒンギャを乗せた密航船はマレーシアを目指していたが、マウンドーの海岸近くで燃料不足になった。

密航船座礁までの経緯
仲介役の男性は6月、マレーシアの人身売買業者が所有する船でミャンマー最南端のコータウンへ戻ったが、同月25日に船でコータウンを離れ、バングラデシュの領海に停泊。

3日後、同男性が仲間に電話をかけたことにより、複数の難民キャンプから男性14人、女性20人が密航船に乗ったという。

また、同男性はシットウェにいる母親にも電話し、母親は男性14人と女性13人のロヒンギャ難民を連れてきた。

仲介役の男性は62人のロヒンギャと合意した上で、マレーシアに向けて出発。しかし、7月7日午前2時ごろ、悪天候の中で燃料がなくなり波に流され座礁した。

ミャンマー警察は人身売買法に基づき、4人の乗組員と仲介役の男性、また仲介役の男性の母親を起訴する予定だという。

なお、船の所有者である人身売買業者は、違法薬物によりタイ国家警察に逮捕されている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/

ミャンマー情報省のプレスリリース
https://www.moi.gov.mm/news/

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