2019-06-01 06:30
社会
国境なき医師団、アクセスが困難なナガ自治区に移動診療を提供

ラヘの町に拠点を置き活動を展開 基礎保健医療もなく
国境なき医師団(以下、MSF)が、ミャンマーの中でも最もアクセスが困難な自治区の1つナガに、移動診療を提供していると、5月27日に発表した。MSFは、医療・人道援助を行っている国際NGOで、1999年にノーベル平和賞を獲得している。ナガには基礎的な医療を受けられる場所すらなく、周辺のラヘとカンティの町に病院が各1か所あるのみだ。MSFはラヘの町に拠点を置き、医療が届きにくいナガの人へ訪問移動診療を提供している。
集団予防接種なども支援 昨年は8,400件以上も診療
ナガにおいてMSFは2016年から活動を開始。ナガのへき地では予防接種の率の低さが目立っていたことから、保健・スポーツ省の実施する集団予防接種も支援、結核検査も行った。昨年は、気道感染症や骨格筋痛、下痢などの症状を含め、8,400件以上も診療した。移動診療チームは、医師と薬剤師各1人以上で構成され、最大8時間をかけてバイクで訪問する。緊急時や重病人がでても、病院や保健医療施設に行くことが難しいため、同移動診療チームが命綱的な存在になっている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Scott Hamilton/MSF
外部リンク
MSF プレスリリース
https://www.msf.or.jp/
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