2019-06-03 03:00
政治
河野外務大臣、ミャンマー国家最高顧問府大臣と会談

亡くなった外務省職員遺族へのメッセージ
河野太郎外務大臣は5月31日、訪日中のミャンマー国家最高顧問府のチョウ・ティン・スエ大臣と会談した。外務省によると、チョウ・ティン・スエ大臣はアウンサンスーチー国家特別顧問とトゥレイン・タン・ズィン駐日ミャンマー大使から、川崎市多摩区の児童襲撃事件で犠牲になった故小山智史外務省職員の遺族に対するメッセージを携えたという。
会談では、日本政府がミャンマーの民主化を引き続き全面的に支援することを確認し、笹川陽平ミャンマー国民和解担当政府代表とともに和平プロセスに協力することを約束している。
また、河野外務大臣はミャンマーで釈放されたロイター記者について言及し、報道の自由を含む普遍的な価値の尊重は民主化に重要であるため歓迎したという。
なお、小山外務省職員はミャンマー語が堪能で、上皇ご夫妻のミャンマー語の通訳を務めた経験があるだけでなく、在日ミャンマー人にも慕われていた。
ラカイン問題について意見交換
河野外務大臣はラカイン州の情勢に関して、独立調査団による調査結果に対してミャンマー政府が適切な措置をとることを強く働きかけた。チョウ・ティン・スエ大臣は、人権を重視した上で罪を犯した者に対しては適切な法的処置をとるという方針に基づいて独立調査団を設立したため、独立調査団が証拠に基づく包括的な報告書を作成することが重要だとの見解を示した。
また、避難民の帰還に関しては、バングラデシュとの同意に従って帰還実現に取り組むことを約束。
「ミャンマー国内に居住歴のある人々全てを受け入れる用意がある」(プレスリリースより)
と明言した。河野外務大臣がミャンマーでの国軍と少数民族との戦闘が恒久的な停戦となって避難民の帰還につながることを望むと、チョウ・ティン・スエ大臣は、
「ミャンマー国民全体が和平の進展を望んでいる」(プレスリリースより)
と述べた上で、全国停戦合意に向けて協議を行っていることを明らかにした。(画像はプレスリリースより)
外部リンク
外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/
外務省のプレスリリース
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/
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