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2019-05-25 06:00

社会

UNHCRの難民キャンプ支援 気候変動などで安全な水の確保が困難に

ロヒンギャ
最低限の水供給量確保が困難 下痢などの感染症の蔓延も
国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)が、ロヒンギャの難民キャンプで十分な水の確保が困難な状況にあると、5月21日に発表した。

UNHCRは、1人あたりの最低限の水供給量として1日20リットルを目指しているが、支援を行う難民キャンプの全体の57%が、その基準を満たしていない。ミャンマーから逃れたロヒンギャ難民が多く暮らすコックスバザールでは、安全な水の確保ができないことを起因とした下痢などの感染症の蔓延も課題の1つだ。

こうした水関連の感染症を防ぐため、井戸に加え、トイレやシャワーの設置なども急がれている。

気候変動でより深刻に 地すべりなどの自然災害の影響も
バングラデシュではモンスーンの季節もある。気候変動でより近年その勢いが強くなり、自然災害のリスクも増加。コックスバザールでは、20万人以上が大雨による地滑りや洪水の危険に晒されている。

UNHCRは、キャンプ内に掘った全体の15%の井戸に、ソーラーパネルを採用するなど、それぞれの現地のニーズに応じ、水不足の対策を講じていく。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR/Areez Tanbeen Rahman


外部リンク

UNHCR プレスリリース
https://www.unhcr.org/jp/22870-ws-190521.html

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