2019-05-24 21:00
社会
UNHCR、27万人以上のロヒンギャ難民に身分証明書を発行

毎日4,000人以上の難民が6つの場所で登録
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は5月17日、ミャンマーからバングラデシュへ避難している27万人以上のロヒンギャ難民が、将来的にミャンマーへ帰国する権利を証明する身分証明書をバングラデシュ当局とUNHCRにより与えられたことを明らかにした。バングラデシュに逃避しているロヒンギャ難民は無国籍である。なぜなら、1982年にミャンマーの法律が変更され、ミャンマーで暮らしているにもかかわらず市民権を失ったからだ。
UNHCRによると、登録作業は2018年6月に始まり、これまでに27万348人5万9,842家族が登録され、毎日4,000人以上の難民が6つの場所で登録されているという。
現在、バングラデシュのコックスバザール(Cox's Bazar)には90万人以上のロヒンギャが暮らしており、すでに難民の4分の1以上の登録作業が済んだことになる。
難民キャンプでは、2019年末までに登録作業を完了させることを目標に、450人以上のスタッフが長時間労働している。
“ミャンマーが出生国だ”と示されたIDカード
UNHCRによると、包括的な登録はロヒンギャ難民に関するデータの正確性を向上させるために重要で、データはプログラムの計画や必要とされる場所への援助を容易にするのに役立ち、特に女性と子供だけの家族や障がい者がいる家族のような緊急の援助を必要とする人々が判明するという。難民登録に含まれているのは、基本的なバイオデータと家族のつながりなどの重要な情報だ。UNHCRは、指紋や虹彩スキャンなどの個人を特定できるデータを取り込む生体認証管理システム(BIMS)を使用。最後に、難民は写真、名前、生年月日、生年月日などの重要な情報と“ミャンマーが出生国”だと示されたIDカードを受け取る。
12歳以上のすべての難民がこのカードを受け取り、家族も年少の子供を含むすべての詳細を示す証明を受け取るという。
(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR/Will Swanson
外部リンク
UNHCR
https://www.unhcr.org/en-au/
UNHCRのプレスリリース
https://www.unhcr.org/en-au/news/
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