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2019-05-04 18:00

経済

イタリア、ミャンマー・チン州の電化プロジェクトに融資

イタリア
3,000万ユーロの借り入れ
ミャンマー農業・畜産・灌漑省(Ministry of Agriculture, Livestock and Irrigation)の事務次官であるTun Lwin氏は、同国チン州の農村地域における電化プロジェクトでイタリアから3,000万ユーロ(約37億3,500万円)を借り入れたことを明らかにした。

声明によると、ミャンマーで最も貧しく最も僻地にあるチン州とその周辺地域に焦点を当てた協定の下、約10万世帯が電力を得ることになる。

4月30日には首都ネピドーで、在ミャンマー・イタリア大使のAlessandra Schiavo氏と農村開発部門のKhant Zaw氏により、融資契約が締結されたという。

農村開発部門は世界銀行から9,000万米ドルの融資を受け、電力網に含まれない村で電化プロジェクトを実施しているが、イタリアからの融資はこのプロジェクトに使われることになる。

在ミャンマー・イタリア大使のAlessandra Schiavo氏は、この融資を通してイタリアが教育レベルの向上、ならびに医療および病院サービスの質と継続性の向上に貢献できるとした上で、
「この協定は、極小および小規模の地元企業の生産性と、紛争地域の人々の生活環境を向上させるだろう」(Energy worldより)
と述べている。

ミャンマーの現状
ミャンマーの電力消費は世界で最も低いレベルにあり、人口の3分の2しか国内電力網に接続されておらず、農村部の84%がまだ電力にアクセスできない。

政府は現在、2016年度に世界銀行から4億米ドルの資金を受け、2030年までに全国を電化する国家電化計画を実施している。

電力・エネルギー省(Ministry of Electricity and Energy)は2018年までに、4,119の村にある20万以上の世帯と約35万の公共施設に太陽光発電システムを供給。2019年には、2,400以上の村に家庭用太陽光発電システムを提供し、100の村に小規模な電力システムを提供する予定だという。

(画像はMYANMAR TIMESより)


外部リンク

Italy extends funds to help light up Chin state
https://www.mmtimes.com/

Italy, Myanmar sign 30 mn euro electrification agreement
https://energy.economictimes.indiatimes.com/

Italy lends 30 million euros for rural electrification
http://mizzima.com/

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