2020-06-27 11:00
経済
新型コロナの影響でミャンマーの経済成長率が低下:世界銀行

パンデミックが長引けば2.5%のマイナス成長の可能性も
世界銀行のミャンマー経済モニターによると、世界的な新型コロナ(COVID-19)のパンデミックの影響で、ミャンマーの2019年度(2019年10月1日~2020年9月30日)の経済成長率が2018年度の6.8%より0.5%低下する予想だという。また、パンデミックが長引けば、2.5%のマイナス成長になる可能性もあり、経済成長の鈍化はすでに貧しい世帯の所得を減らしながら、ミャンマーの最近の発展を部分的に反転させる恐れがあるという。
一方、COVID-19の蔓延が抑制された場合、世界経済が急速に回復し、ミャンマーの国内総生産は2020年度に7.2%に跳ね上がることが予想されている。
また、貧困層は短期的に増加し、2021年度までは危機以前の水準に戻らず、最悪の場合、2022年度まで危機以前の水準に留まる可能性があるという。
セクターにより異なる影響
世界銀行の報告では、パンデミックの影響がセクターにより異なることを強調している。COVID-19による封鎖措置が労働へのアクセスを制限し、中国との陸上国境の閉鎖が物資供給を混乱させる上、国内および国際的な消費者需要も下降気味のままであるため、2019年度の鉱工業生産は0.2%の減少が予想されるという。
また、COVID-19の予防行動と旅行禁止は、卸売、小売業、観光関連サービス、輸送に悪影響を及ぼし続けていると指摘。
さらに、サプライチェーンの継続的な混乱と外需の弱体化により、輸出は残りの会計年度を通じて引き続き弱いと予想している。
一方、農業セクターはこれまでより弾力性があることが証明されており、情報通信技術(ICT)セクターは在宅勤務とeコマースの急激な増加にけん引されて活発化したという。
(画像は世界銀行より)
外部リンク
世界銀行
https://www.worldbank.org/
世界銀行のプレスリリース
https://www.worldbank.org/en/news/press-release/
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