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2020-05-19 18:00

経済

ミャンマーモバイル決済大手、中国アリババ関連の金融会社と提携

モバイル決済
アント・グループは「Wave Money」の株主に
ミャンマーでモバイル金融サービス「Wave Money」を展開するデジタル・マネー・ミャンマー・リミテッド(Digital Money Myanmar Limited)は5月18日、中国のアリババグループの金融関連会社であるアント・フィナンシャル・サービス・グループ(Ant Financial Services Group、以下「アント・グループ」)と戦略的パートナーとして提携したことを発表した。

アント・グループは世界最大のモバイルオンライン決済プラットフォーム「Alipay(アリペイ)」を運営する会社で、包括的な金融サービスを世界に提供することを目的とする革新的なテクノロジープロバイダーだ。

大手モバイル金融サービスプロバイダーである「Wave Money」は、ノルウェーの国営企業である「テレノール・グループ(Telenor Group)」とミャンマーの大手財閥である「ヨマ・グループ(Yoma Group)」の合弁会社だが、この提携でアント・グループは7350万ドルを出資し、既存の企業と並んで実質的な少数株主になることを計画しているという。

ミャンマーに変革をもたらす提携
ミャンマーには銀行口座を所有する人が人口の25%程度しかいないが、2018年10月にモバイルを活用した「Wave Money」が独自の送金方法を導入し、銀行口座を持たない人も送金が可能となった。

2019年には「Wave Money」の送金量が前年比で3倍以上になり、6.4兆チャット(43億米ドル)に達したという。

ミャンマーでは2100万人以上が送金、公共料金の支払い等に「Wave Pay」を含む「Wave Money」を使っている。

「Wave Money」のCEOであるBrad Jones氏は、
「この提携は、Wave Moneyとミャンマーにとって変革をもたらすだろう」(プレスリリースより)
と期待を膨らませている。

この提携により、「Wave Money」はアント・グループが構築したノウハウを活用し、デジタル能力、機能、ユーザーエクスペリエンス、サービス提供を強化。ニーズに適した本格的なモバイル決済を展開していく。

(画像はWave Moneyより)


外部リンク

Wave Money(Digital Money Myanmar Limited)
https://www.wavemoney.com.mm/

Wave Money(Digital Money Myanmar Limited)のプレスリリース
https://www.wavemoney.com.mm/pdf

Ant Financial Services Group
http://www.antfinancial.com/

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