2020-04-24 19:00
社会
ミャンマーでWHO車両銃撃、検体搬送中のスタッフ2人死傷

国連のマークが入った車両を襲撃
ミャンマー西部のラカイン州で4月21日、新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の検体を搬送していた世界保健機関(World Health Organization:WHO)の車両が銃撃を受け、スタッフが死傷した。銃撃があったのはミャンマーで紛争が起きている同州ミャウウー(Mrauk-U District)県Minbya郡区で、車両に乗っていた2人が病院へ搬送されたが、運転していたPyae Sone Win Maung氏の死亡が確認されたという。
ミャンマーの国連事務所はFacebookで死亡を伝え、
「WHOのスタッフは、国連のマークが入った車両でシットウェ(Sittwe)からヤンゴン(Yangon)へCOVID-19検体を保健省の支援で搬送していた」(cnaより)
と付け加えている。国際社会からも「停戦」を求める声
銃撃事件があったこの地域では自治権を求めるアラカン軍(Arakan Army:AA)と国軍との激しい戦闘が1年以上続いており、しばしば民間人の被害が報告されている。世界的にCOVID-19感染が大流行する中、国際社会からは特に脆弱なコミュニティをパンデミックから守るためにも「停戦」を求める声が上がっている。しかし、国軍とAAの戦闘は激化するばかりだ。
国軍とAAはともに今回の銃撃事件への関与を否定し、互いに責任を押しつけあっている。
なお、AAはCOVID-19感染拡大を理由に、2つの民族武装グループとともに4月初めに1ヶ月の停戦を宣言したが、国軍はこの宣言を拒否したという。
(画像はBBCより)
外部リンク
UPDATE2: WHO driver dies in attack in Myanmar’s strife-torn Rakhine
https://www.mmtimes.com/
Driver killed in WHO vehicle carrying coronavirus swabs in Myanmar's Rakhine
https://www.channelnewsasia.com/
Coronavirus: WHO worker killed in Myanmar collecting samples
https://www.bbc.com/
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