2020-04-13 06:00
社会
ミャンマー警察、テロ対策法で逮捕のジャーナリストを釈放

「起訴できないので釈放」
ミャンマー警察は4月9日夜、反政府勢力でありテロリスト集団として指定されたアラカン軍(AA)のインタビューを公開したとして逮捕したボイス・オブ・ミャンマー(Voice of Myanmar:VOM)の編集者であるKo Nay Lin氏を釈放した。同氏は3月27日、国軍と戦闘を続けるAAの報道官へのインタビューを公開し、同月30日にテロ対策法違反で逮捕されている。
同氏は警察から、
「起訴できないので釈放しなければならない」(MYANMAR TIMESより)
と告げられ、必要に応じて尋問を受けることを承諾する書類にサインしたという。ミャンマーのテロ対策法では、違法な組織や個人に連絡したり関わったりすることを禁じている。
国の平和を模索するためのインタビュー
Ko Nay Lin氏は逮捕後、ジャーナリストはテロリストとみなされる人々とのインタビューを公開する権利を持ち、インタビューが確立されたメディアの慣習と倫理原則に従って行われたことを主張していた。また、釈放された9日にも“報道の自由”に言及した上で、
「インタビューはテロ組織を支援するためではなく、どのように国が前進できるかを意図して行われた」(Radio Free Asiaより)
と述べている。なお、国際人権団体アムネスティインターナショナル(Amnesty International)は同氏が釈放される前にウイン・ミント(Win Myint)大統領に公開書簡を出し、ミャンマー国内で投獄されているすべての人権活動家やジャーナリストを即時かつ無条件に釈放するよう要請したという。
(画像はREUTERSより)
外部リンク
Myanmar frees journalist who was charged under terrorism law
https://www.reuters.com/
Police frees Myanmar journalist facing terror charge
https://www.mmtimes.com/
Voice of Myanmar Journalist Freed 10 Days After Arrest For Interview of Banned Arakan Army
https://www.rfa.org/
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