2020-04-17 06:00
政治
国際人権団体、ミャンマーに抑圧的な法律撤廃を要求
わずかな批判で人々を投獄
イギリス・ロンドンに本拠を置く国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International、以下「アムネスティ」)は4月13日、長年にわたりミャンマー国内で人権擁護活動家、活動家、批評家を投獄するために使用されてきた抑圧的な法律の撤廃を求めた。アムネスティのクレア・アルガー(Clare Algar)氏は、アウンサンスーチー氏が権力を掌握してから4年経った今でも、当局に対するわずかな批判で人々が投獄されていることに言及。
さらに、
「逮捕・起訴された人の中には、単に意見を表明した環境活動家、詩人、学生がいる」(プレスリリースより)
と述べている。同氏は、アウンサンスーチー氏が何十年にもわたり人権活動を展開してきたにもかかわらず、未だに軍事政権下の法律を変更していないことを批判した。
文民政府でも継続的に影響を及ぼす国軍
新たな報告書『I will not surrender(私は降伏しない)』では、ミャンマーで過去18か月間に逮捕、起訴、および投獄された人権擁護活動家および活動家16ケースを取り上げ、その中には学生、ジャーナリスト、風刺芸人、環境活動家、労働者権利活動家、労働組合のメンバー、ミャンマーの9つの州と地域にまたがる僧侶も含まれるという。ミャンマーの市民社会グループであるAthanは、少なくとも331人が2019年だけで表現の自由に関連した事件で起訴されたと推定している。
多くの場合、申立人は軍の将校であり、ミャンマーの抑圧的な法律を使用して、軍隊のメンバーを批判した人々を告発するという。
アルガー氏はミャンマーにおける国軍の継続的な影響力に言及した上で、
「しかし、改革を行い、人権を尊重し、抑圧、嫌がらせ、恣意的な逮捕から人々を保護するという文民政府の意欲に深刻な問題がある」(プレスリリースより)
とつけ加えた。(画像はプレスリリースより)
(C)AFP
外部リンク
アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/
アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/news/
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