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2020-04-19 16:00

社会

国連、ミャンマーで急増する内戦による民間人の犠牲に懸念

OHCHR
3月23日以降32人死亡
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は4月17日、ミャンマー国軍と反政府勢力であるアラカン軍(Arakan Army)による戦闘が同国ラカイン州やチン州で激化する中、民間人の犠牲が増加していることに懸念を示した。

OHCHRによると、同地域ではほぼ毎日、空爆と砲撃が繰り広げられているという。

OHCHRのルパート・コルビル(Rupert Colville)報道官は、
「ミャンマー国軍は人口密集地域でほぼ毎日の空爆と砲撃を実施しており、3月23日以降、少なくとも32人の死者と71人の負傷者が出ており、その大多数が女性と子供たちだ。また、学校や家が破壊された」(REUTERSより)
と述べている。

また、死亡した32人はすべて民間人だという。

2019年6月以降、これらの地域でインターネットが遮断されているため、コルビル氏は正確な情報入手が困難であることに言及し、犠牲者が標的となったのか、あるいは戦闘に巻き込まれたのかは不明だとした。

政府は停戦を拒否
国際社会は、世界的に大流行している新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)から特に脆弱なコミュニティであるイスラム系少数民族ロヒンギャを守ることが重要であるため、戦闘の停止あるいは終了を求めている。

また、アラカン軍もCOVID-19を理由に、他の2つの民族武装グループとともに、4月に1ヶ月にわたる停戦を宣言。しかし、停戦は国軍に拒否された。

(画像はBBCより)


外部リンク

Children killed as clashes between Myanmar army, fighters rage
https://www.aljazeera.com/

U.N. says mostly women and children among 32 killed as insurgents, Myanmar military clash
https://www.reuters.com/

Rohingya crisis: UN reports surge of deadly fighting in Myanmar
https://www.bbc.com/

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