2020-02-19 19:15
社会
アムネスティ、ミャンマーの風刺パフォーマーに対する「理不尽な」有罪判決に反発

国軍がどれほど報復的かを示す判決
イギリスを基盤とする国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International、以下「アムネスティ」)は、ソーシャルメディアでパフォーマンスを共有したミャンマーの風刺パフォーマーが6ヶ月の有罪判決を受けた2月17日、同判決が「理不尽」であるとして反発した。アムネスティのニコラス・ベケリン(Nicholas Bequelin)地域局長は、
「これらの若くて勇敢な人々は、ビデオや写真をオンラインで共有したために刑務所に入れられた」(プレスリリースより)
と述べた上で、「彼らがこのような理不尽な裁判と有罪判決を受けた事実は、ミャンマー国軍がどれほど報復的かを示している」(プレスリリースより)
とつけ加えた。さらに、風刺パフォーマーにより平和的に表現された批判を反省するより、若者を罰することを選んだことを批判し、有罪判決を破棄して無条件で釈放すること、またそれ以外の告発を全て取り下げることを要求している。
これまでの経緯
伝統的な太鼓の演奏とともに歌や踊りを披露するタンジャット・グループ「Peacock Generation」のメンバーは、2019年の4月と5月に軍服を着用して国軍を批判するパフォーマンスをしたとして逮捕されている。その内の3人のグループメンバーが17日、ボタタウン(Botahtaung)郡区裁判所で電気通信法のセクション66(d)に違反したとして6ヶ月の有罪判決を宣告された。他4人のメンバーは無罪となっている。
しかし、今回の有罪判決は、ここ数ヶ月で4回目の有罪判決だ。
2019年10月30日には5人、11月18日には6人がそれぞれ1年の有罪判決を受け、12月11日には4人が名誉毀損の有罪判決を受けた後に6ヶ月間の刑期追加が課された。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/
アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/news/
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