2020-02-11 23:15
社会
国土交通省、ミャンマーでの既存建築物耐震化セミナー開催を報告

頻発する地震災害に対応
国土交通省は、「住宅建築技術国際展開支援事業」の一環として、ミャンマーにおいて、OYOインターナショナル株式会社が、既存建築物の耐震診断、耐震改修の推進に向けたセミナーおよび現地の技術者向けの耐震診断講習会を開催したことを報告した。既存建築物耐震化セミナーは、2020年1月20日に、ヤンゴンのミャンマーエンジニアリング協会にて開催され、ミャンマー政府建設省建設局のテインゾウ局長、都市・住宅開発局ミンミンティン副局長、ミャンマー地震委員会ソウテゾウ副会長など約210名と、日本からは、東京大学生産技術研究所の中埜良昭教授、東北大学大学院工学研究科の前田匡樹教授など11名が参加した。
ミャンマーでは地震災害がたびたび発生している一方、既存の建築物には十分な耐震設計がなされていないものも多い現状がある。
こうしたことから、セミナーでは、日本で実施されている耐震診断の方法についての説明とともに、ミャンマー国内で一般的な既存のレンガ壁を活用し、比較的廉価なワイヤーメッシュとモルタルを用いた補強工法についての提案がなされた。
また、ミャンマー側からは、ミャンマーにおける地震災害の発生リスクやヤンゴン市内の既存建物の調査結果等についての発表があった。
耐震診断手法の実務的な講習
耐震診断講習会は、2020年1月21日にネピドーで、翌22日にはヤンゴンにおいて開催された。ミャンマー側からの参加者は、行政関係技術者や民間エンジニア、学生など約60名、日本側からの参加者は、建築研究所の関松太郎客員研究員など9名であった。講習会では、ミャンマー建設省の技術者や民間エンジニアを対象に、既存建築物の耐震診断における最初のステップとしての簡易耐震診断に関する講習を行うとともに、受講者に実際に計算をしてもらうなど、耐震診断手法の実務的な講習を実施した。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国土交通省
http://www.mlit.go.jp/report/press/house01_hh_000096.html
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