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2020-01-27 00:00

政治

国際司法裁判所、ロヒンギャ問題でミャンマーに迫害停止を命令

国際司法裁判所
全会一致で迫害停止を判断
国連の司法機関である国際司法裁判所(ICJ)は1月23日、イスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害問題で提訴されていたミャンマー政府に対し、ジェノサイド(集団虐殺)からロヒンギャを守るために措置を講ずるよう命令した。

ミャンマーに対する提訴はイスラム協力機構を代表してガンビアによって11月にICJに持ち込まれ、ロヒンギャに対するジェノサイドが発生し、未だ継続していると主張していた。

ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問は15日、ICJで開かれた聴聞会で国軍の迫害行為を否定。さらに、ミャンマーに対する提訴の棄却を要求していた。

しかし、ICJは全会一致で迫害停止の判断を下したという。

「権力の範囲内ですべての措置を講じる」よう命令
ICJはミャンマーに対し、ジェノサイド犯罪の防止と処罰に関する条約に基づく義務を順守するよう命じた。

この命令には、ロヒンギャに対する身体的または精神的な被害を防ぐことも含まれ、「権力の範囲内ですべての措置を講じる」よう要求している。

さらに、ミャンマー政府は4ヶ月以内にICJに報告書を提出しなければならず、その後は6ヶ月ごとの報告が義務付けられたという。

ICJが下した判断は、15日にスーチー国家顧問が自らICJに出廷して発言したことを拒否する形となった。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

国連
https://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/

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