2020-01-01 07:00
経済
JICA、ミャンマーで農民参加型水管理と営農強化を支援

管理団体設立で安定した水資源を確保
開発途上国への国際協力を行う政府開発援助 (ODA) の実施機関である独立行政法人国際協力機構(JICA)は12月25日、ミャンマー政府と「水管理・営農指導改善プロジェクト」に関するR/D(討議議事録)に署名したことを発表した。JICAによると、同プロジェクトではミャンマーで最大規模の灌漑農地が広がるザガイン地域シュエボー地区にある6つの農村で、農民参加型の水管理活動を実施するとともに、農業普及システムの改善、コメのバリューチェーンの改善、市場志向型の作物多様化の推進、農家の経営管理能力の向上を目指すという。
具体的には、農民参加型の水管理団体を設立して安定した水資源を確保し、同地区産のコメ「シュエボーポーサン」の地理的表示の取得を支援。収益の向上を目指す。
なお、地理的表示とは、当該地域の伝統や気候、風土等の特性を「地域ブランド」として農作物を食品登録することである。
農業技術の普及は不十分
ミャンマーでは国民の約60%が農業に携わり、国内総生産の約30%が農林水産業だ。一方、農業技術の開発や普及は不十分で、ミャンマーのコメ収穫量は周辺国に比べて低いという。その数値はミャンマーが3.50t/haに対して、バングラデシュが4.34t /ha、ベトナムが5.54t/ha、インドネシアが5.15t/haである。
このようにミャンマーの営農には課題が多くあるため、JICAは同プロジェクトを通して営農強化を支援し、持続可能な開発目標達成に貢献する。
(画像はJICAより)
外部リンク
JICA
https://www.jica.go.jp/
JICAのプレスリリース
https://www.jica.go.jp/press/
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