2019-12-30 09:00
政治
国連、ロヒンギャに対する人権侵害でミャンマーを非難する決議を可決
憎悪の扇動をやめるよう要請
国連総会は12月27日、イスラム系少数民族ロヒンギャおよびその他の少数民族に対する人権侵害で、ミャンマーを強く非難する決議を可決した。国連総会の加盟国代表193人のうち134人が同決議に賛成し、9人が反対。28人が棄権したという。
この決議は、任意の逮捕、拷問、レイプ、拘留中の死を含む人権侵害が含まれ、ラカイン州、カチン州、シャン州のロヒンギャやその他の少数派に対する憎悪の扇動をやめるよう要請している。
国連総会の決議には法的拘束力はないが、世界の意見を反映しているといえるだろう。
ミャンマー国連大使が反発
この決議に対して、ミャンマーのハウ・ド・スアン国連大使は「ミャンマーに不必要な政治的圧力をかけるように策定された“二重決議”で、選択的かつ差別的な人権規範の古典的な例だ」(AP通信より)
として反発。また、決議がラカイン州の複雑な状況の解決策になっていないことを指摘するとともに、
「ミャンマー政府の努力を認めることを拒否した」(AP通信より)
と述べている。さらに、
「決議案が不信の種をまき、この地域のさまざまなコミュニティのさらなる二極化を引き起こすだろう」(AP通信より)
とつけ加えた。国連はこの決議にあたり、過去40年間にわたりロヒンギャがバングラデシュに継続的に流入していることを警戒し、ミャンマーの治安部隊と国軍による残虐行為の余波であると明言している。
(画像はBBCより)
外部リンク
Myanmar Rohingya: UN condemns human rights abuses
https://www.bbc.com/
UN condemns human rights abuses against Myanmar’s Rohingya
https://apnews.com/
UN blasts Myanmar's human rights abuses of Rohingya
https://www.aa.com.tr/
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