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2019-12-19 21:00

社会

メコン河下流域開発の若手科学者プログラムをアメリカが後援

アメリカ
プロジェクト発表で助成金の獲得を目指す
12月12日と13日に、ヤンゴンにおいて、メコン河下流域開発(Lower Mekong Initiative、以下LMI)の若手科学者プログラムの年次シンポジウムが開催され、LMIのミャンマー・カンボジア・ラオス・タイ・ベトナム、および、アメリカの科学者と研究者100人以上が参加した。

教育・科学・技術を通じて、公平で持続可能で包括的な経済成長を促進するLMIヤングサイエンティストプログラムは、アリゾナ州立大学で実施されており、2018年の開始以来、LMIの57人の科学者がこのプログラムに参加している。

そして、この年次シンポジウムでは、LMIヤングサイエンティストプログラムの参加者に、共同研究プロジェクトを推進するために最大1万5,000ドルの助成金を競う機会を提供している。

LMI諸国の若手科学者33人は、同地域における健康と環境的持続可能性を改善することに向けた共同研究を発表、デング熱など蚊による伝染病に対する対策の改善などの議題に取り組んだ。

アメリカ大使館のGeorge Sibley公使は、次のように述べた。
「アメリカは、ミャンマーとLMIの若手科学者が、国境を越えた環境と健康の課題に対する革新的なソリューションを見つけるために協力することを望んでいる。」(プレスリリースより引用)

デング熱対策や医療スタッフの教育などについて
シンポジウムでは、Mahlet Mesfin博士による外交に科学を使用することに関する基調講演が行われた。

Mahlet Mesfin博士は、「科学の普遍的な言語と世界を理解するための知識を追求することは、部門を横断した関係や橋渡し、対話を構築し、国内外の課題に対応するためのソリューションを提供する大きな可能性を持っている。」と語った。

そして、若手科学者はポスターセッションとディスカッションにより研究プロジェクトについての発表を行った。

発表には、エネルギー・健康・水・持続可能性に関する学術研究プロジェクト、および、夏期プログラムで開発されたコミュニティベースのプロジェクトに対する革新的なソリューションが含まれる。

プロジェクトは、「デング熱発生予測モデル」、「発生管理ツール」、「蚊をマッピングおよび識別するツール」、「初期段階でデング熱を診断するツール」、「遠隔地の医療スタッフを教育およびトレーニングするプログラム」などであった。

アリゾナ州立大学、東南アジアイニシアチブ担当の副学部長であるJeffrey Goss氏は、次のように述べた。
「LMIヤングサイエンティストプログラムなどの活動を通じて、アリゾナ州立大学は、アメリカにおいて最も革新的な学校という評価を過去5年連続で獲得したベストプラクティスを共有することができる。」(プレスリリースより引用)

(画像はU.S. Embassy in Burmaより)


外部リンク

U.S. Embassy in Burma News&Event
https://mm.usembassy.gov/

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