2019-12-05 08:00
社会
ICJ裁判に立ち向かうスーチー氏の支援者、ヤンゴンで集会

「我々は団結を示さなければならない」
ガンビア共和国により国際司法裁判所(International Court of Justice:ICJ)へ提訴されたミャンマーでは、弁護団を率いてオランダのハーグに向かう事実上のリーダーであるアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)国家顧問を支援する動きが高まっている。12月1日には、スーチー氏の支援者数百人がヤンゴンの中心部で集会を開いたが、支援者により組織された集会は今回で3回目だという。
集会の主催者であるアウン・トゥ(Aung Thu)氏は、
「我々は団結を示さなければならない」(REUTERSより)
と述べた上で、「国のリーダーがレモンは甘いといったら、それは甘いといわなければならない」(REUTERSより)
と付け加えた。NLDのスポークスマンによると、党が集会を支持しており、一部の人々はオランダに行って、スーチー氏への支持を示すという。
イスラム協力機構が提訴
ミャンマーでは2017年8月に西部ラカイン州で反政府勢力により警察署などが襲撃されて後、国軍によるイスラム系少数民族ロヒンギャ迫害が加速。無差別殺人、大量レイプ、拷問、村の焼失などにより、73万人以上のロヒンギャが隣国バングラデシュに逃避し、現在も過酷な状況下で生活している。ガンビアは57ヵ国のイスラム協力機構(Organisation of Islamic Cooperation)に代わってICJへ提訴しており、スーチー氏は12月10日から12日にかけてICJで開かれる聴聞会に出席する予定だ。
大多数が仏教徒であるミャンマーでは、国軍の治安部隊が対抗する過激派と戦っているとし、当初より“ジェノサイド”を否定している。
スーチー氏は、ICJで“国益を守る”ことができるのだろうか。
(画像はRadio Free Asiaより)
外部リンク
Suu Kyi’s loyalists rally for Myanmar leader before genocide trial
https://www.reuters.com/
Mixed Reviews For Aung San Suu Kyi’s Plan to Defend Myanmar in Rohingya Genocide Case
https://www.rfa.org/
Myanmar's democracy icon Suu Kyi now fights genocide trial
https://www.domain-b.com/
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