2020-08-21 10:00
政治
ミャンマー選挙管理委員会、さらに4人のロヒンギャ候補者を拒否

両親がミャンマー国民ではないため
ミャンマーで11月に行われる総選挙への出馬を求めていたイスラム系少数民族ロヒンギャの男性4人が、同国選挙管理委員会により立候補を拒否された。すでにロヒンギャ主導の政党「民主人権党(DHRP)」のメンバーであるAbdul Rasheed氏が8月11日に立候補を拒否されており、これで5人のロヒンギャが拒否されたことになる。
選挙管理委員会によると、ミャンマー議会選挙法で立候補者の両親はどちらも出生時にミャンマー国民であることが要件となっているため、立候補を受け入れられないという。
なお、Rasheed氏は父親が約40年間公務員として働いていたにもかかわらず、同じ理由で拒否されている。
政権が変わっても差別は変わらず
DHRPは7人の候補者を配置して4人が拒否されたため、選挙に出馬するのは3人のみとなった。同党のKyaw Soe Aung書記長によると、拒否された者たちは2015年の選挙で立候補が許可されたという。そのため、なぜ今回の選挙で立候補が拒否されたのか理解ができず、市民権法についての疑問を引き起こしたと主張。
また同委員長は、
「2015年までテイン・セイン(Thein Sein)政権による差別があったが、民主主義政府も差別していることを残念に思う。民主主義を支持する国民民主連盟(NLD)に大きな疑念を抱く」(The Irrawaddayより)
と述べている。国際人権団体のフォーティファイ・ライツ(Fortify Rights)の権利活動家であるNickey Diamond氏は、イスラム教徒の候補者の拒否は既存の法律を操作してロヒンギャを迫害しているとの見解を示した。
(画像はThe Irrawaddayより)
外部リンク
Five Muslim Candidates Rejected From Myanmar’s Election
https://www.irrawaddy.com/
Election Authorities Reject Four More Rohingya Candidates in Rakhine State
https://www.rfa.org/
Myanmar: Election Commission Rejects Candidacy of Four Rohingya Muslims
https://thewire.in/
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