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2020-08-16 12:00

社会

【タオ島殺人事件】タイ王室の恩赦で死刑囚のミャンマー人が終身刑に

タオ島殺人事件
王の誕生日を記念した恩赦
2014年にタイのタオ島で英国人バックパッカーの男女を殺害したとして死刑を宣告されていたミャンマー人労働者のZaw Lin氏とWin Zaw Tun氏は、タイ王室の恩赦により終身刑になったという。

恩赦は7月28日の王の誕生日を記念したもので、“王の寛大さ”を示すために与えられ、8月15日にタイ王室が恩赦令を発表した後、正式に減刑される。

2人の弁護士であるNakhon Chompuchat氏は、
「彼らは王室恩赦令のセクションに基づいて、死刑を終身刑に減刑される資格がある」(REUTERSより)
と述べた上で、
「彼らはまた、良い行動をすることでさらなる減刑の機会も得られるだろう」(REUTERSより)
とつけ加えた。

なお、タイではさまざまな法令に基づいて多くの囚人が赦免または減刑されるが、その対象者は明らかになっていない。

これまでの経緯
2014年9月に英国人バックパッカー男女がタイ南部のリゾート地であるタオ島(Koh Tao)で殺害され、ミャンマー人労働者の2人が逮捕された。2人は起訴され、タイの裁判所は2015年12月24日、死刑を宣告した。

これを受け、1,000人以上のミャンマー人がヤンゴンにある在ミャンマータイ大使館前で怒りの抗議デモを実施。ミャンマー人の多くはこの判決に不服だという。

しかし、2017年に控訴裁判所で、2019年8月に最高裁判所で死刑判決が支持され、最終控訴が却下された。

有罪判決は論争となり、支援者は「でっち上げ」だとし、当初2人が自白したことも「強要された」と主張。実際、DNAによる証拠には矛盾があるという。

支援者はタイ王室の恩赦で減刑あるいは解放されることを願って、署名を集めていた。

(画像はChiang Rai Timesより)


外部リンク

Thai king commutes death sentence for Myanmar men in British tourist murder case
https://www.reuters.com/

Death Sentences of Myanmar Migrant Workers Commuted to Life in Prison
https://www.chiangraitimes.com/

Myanmar pair win pardons
https://www.bangkokpost.com/

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