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2020-07-10 13:00

社会

アムネスティ、「ミャンマー国軍が無差別空爆で民間人を殺害」と明言

アムネスティ
子どもを含む多くの民間人が犠牲に
国連との協議資格を有する国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International、以下「アムネスティ」)は7月8日、ミャンマー国軍の無差別空爆により同国ラカイン州とチン州で子どもを含む民間人が殺害された新たな証拠を集めたと発表した。

これらの無差別空爆は1年以上もインターネットが遮断された地域で起きており、新型コロナウイルスの脅威に直面している今も人道支援や情報などを奪われている。

2019年1月4日、民族武装グループのアラカン軍(AA)がラカイン州のいくつかの警察基地を攻撃したことで、国内紛争はエスカレート。戦闘は2020年3月から5月の間に激化し、5月だけで30人以上の民間人が殺害または負傷したという。

繰り返される恣意的な拘束と拷問
アムネスティは空爆を受けた人々にリモートインタビューを行い、多くの証言を得ている。彼らの多くは家を失っただけでなく、家族も失った。

証人らによると、国軍はAAとのつながりを探るため、ラカイン州の民間人を恣意的に拘束し、ときには拷問や他の形態の虐待を受けたという。

5日間にわたり拘束された男性は、殴打により現在も呼吸困難を抱えている。また、拘束された人たちは食べ物も水も与えられず、殴られたり蹴られたりしたと証言。

5月には国軍兵士による暴行がオンラインで拡散され、目隠しされた人を殴ったり蹴ったりしているのが映し出されていた。

アムネスティはミャンマー国軍による重大な違反が続いているとして、国連安全保障理事会に対して国内の状況を国際刑事裁判所(ICC)に付託するよう繰り返し求めているという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/news/

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