ミャンマーニュース

ミャンマーを公式訪問していた赤十字国際委員会（International Committee of the Red Cross：ICRC）のペーター・マウラー（Peter Maurer）総裁は、隣国バングラデシュへ逃避しているイスラム系少数民族ロヒンギャがミャンマーへ帰還するための準備はまだ整っていないという見解を明らかにした。

マウラー総裁は、とバングラデシュの難民キャンプで語っている。

さらに、とつけ加えた。

同総裁によると、大規模な本国帰還が現実可能になるまでに、やるべきことがたくさんあるという。

ミャンマーとバングラデシュは昨年11月、ロヒンギャの帰還を開始しているが、そのプロセスは停滞しており、ロヒンギャの大多数は権利、市民権、安全が確保されるまでは帰還の検討を拒否しているのが現状だ。

仏教徒が大多数を占めるミャンマーでは、ロヒンギャの人々は何世代にもわたり市民権を否定され、バングラデシュからも違法移民だと拒否されているという。

国連は5月にラカイン州を訪問し、治安部隊による大量殺戮、放火、強姦などを報告。ロヒンギャに対して「大量虐殺」が行われた疑いが強いとしている。

なかなか進まないロヒンギャの帰還。彼らの「安全で自発的かつ尊厳ある帰還」はいつ実現するのだろうか。

（画像はCHANNEL NEWS ASIAより）

外部リンク

Myanmar not safe for Rohingya returnees: Red Cross chief
https://www.channelnewsasia.com/

Red Cross chief says Myanmar not ready for Rohingya returns
https://ca.reuters.com/

Myanmar still unsafe for return of Rohingya: Red Cross
http://www.presstv.com/